KUSUNOKI いつもモノづくりのそばに

楠精工のダイホルダー

日本で唯一の
提案型ダイホルダー

高品質・短納期・技術レベル
の高さはトップクラス

弊社の親会社がお客様である鍛造会社という強みを活かし、
お客様情報の収集や鍛造技術の意見交換等を積極的に行い、設計に活かしております。
「熱間鍛造プレス用ダイホルダーといえばクスノキ」と言われるほど鍛造業界では認知度は高く、
『日本で唯一の提案型ダイホルダーメーカー』として、
高品質・短納期・技術レベルの高さはトップクラスを誇っています。

「愛知ブランド企業」として認定
愛知ブランド企業 認定番号614

昭和57年に日本で初めて開発された「HPCダイホルダー」は、鍛造プレスにおける金型交換の時間短縮、省力化、省人化、省スペース化、安全性を飛躍的に向上させたシステムとして鍛造業界に革命を起こし、国内外で150ライン以上設置しています。また、付随する金型交換装置、材料供給装置などの自動搬送装置も手掛け、鍛造品の安定供給に貢献しています。この功績が評価され、2010年に、「愛知ブランド企業」として認定を受けることができました。

楠製ダイホルダーKUSUNOKI DIE HOLDER

ダイホルダーは、金型をプレス機械に固定するだけでなく、金型を正確に上下運動させる案内役として、製品精度を向上させるための重要なものです。また、金型は非常に重く、人間の手では持ち上げてプレスに取り付けることが容易にできません。しかも、違う製品をつくる度に金型を交換する必要があります。よって、いろいろな種類の製品を早く作るためには、いかに金型を早く交換するかが重要です。
そこで、プレスの外で金型をダイホルダーに取り付け、ダイホルダーごとプレスにセットする方法が主流となっております。以上のことから、弊社のダイホルダーは以下の条件を満たしております。

1.上下型の同芯度が正確なこと
2.金型がきちんと強力に固定されていること
3.金型が素早く交換できること

お客様に喜ばれるダイホルダーを製作いたします

お客様によって、実にさまざまなダイホルダーが求められます。お客様に喜ばれるダイホルダーを製作するためには、技術はもちろん大切ですが、お客様とのコミュニケーションが第一だと考えています。
当社は開発、設計のメーカーであり、お客様と一緒になって、すばらしい設備を製作できることを誇りにしています。

楠精工が開発した
HPCダイホルダー

画期的な金型交換方式のダイホルダーを開発。
その名も「ハードプレート交換方式」(Hard Plate Changer)
によるダイホルダー略して、HPCダイホルダー

HPCダイホルダー

従来の金型交換方法の長所を生かし、
短所を改善

従来の金型交換

楠精工は金型をプレス機から取り出す時に、金型のみを取り出すのではなく、ダイホルダー本体の磨耗対策として敷いてある板(敷板)、別名、ハードプレートを金型と一緒に取り出すことにしました。しかも上型、下型を同時に取り出すことで、金型はハードプレートで「サンドウィッチ」状態になります。この「サンドウィッチ」状態になっている金型とハードプレートの組み合わせを「カセット」と呼んでいます。ダイホルダーはプレス機に内蔵されたまま、カセットのみ交換を行うのです。さらにダイホルダー内に、油圧によりカセットを固定させる機構を内蔵させました。ですから作業者はプレス内で金型をボルトにより脱着させるという、大変危険で汚れる力作業をする必要がなくなり、ボタン操作により安全で楽に金型を固定させることができるようになりました。

また、カセットは従来のダイホルダーに比べて軽くて小さいので、ダイホルダー交換装置のような大掛かりな装置を必要とせず、簡易台車により楽にカセットの出し入れをすることができます。またカセットの保管もダイホルダーのような広い場所を確保する必要がありません。カセット上型の反転も、ダイホルダー上型に比べて簡単にできますので、危険な作業をしなくてすみます。

HPCダイホルダーの特徴
  • 1.プレス内での危険で汚い重労働をする必要がなくなる。
  • 2.カセット搬送台車は小型で設置スペースが小さくてすむ。
  • 3.金型交換時間を大幅に短縮することができ、プレスの稼働率が高まる。

これらの長所を同時に成立させることができました。

従来の金型の交換方法(段変え)について

鍛造し終わった金型と、これから鍛造しようとしている金型を交換する方法は、従来2通りありました。

1.金型のみを交換する方法(内段取り)

この方法は、プレス機に取り付けられている金型を人間の手により、もしくは金型交換アームなどの治具を使って、プレス機内部で交換する方法です。金型が人間の手で動かすことができる重量以下であれば、一番早い交換方法ですが、プレス機内部での作業になりますので汚れますし作業性が悪く、大変な危険を伴います。

2.ダイホルダーごと交換する方法(外段取り)

金型が人間の力で動かすことができないほど重い場合や、上記の危険作業を回避した場合、金型が組み込まれているダイホルダーごとプレス機からはずして金型を交換する方法です。つまり、金型の交換をプレス機の外で行いますので、「外段取り」と呼んでいます。
その際、交換時間を短縮させるため、次に鍛造する予定の金型を取り付けておくため、もう一台ダイホルダーをあらかじめ準備しておき、鍛造終了後すぐにダイホルダーごと入れ替えて金型交換を行います。
この場合、ダイホルダーの重量は何トンにもなりますので、プレス機前にダイホルダー交換装置が必要です。この交換方式はすばやく(Quickly)金型(Die)を交換(Change)することができますので、QDC(クイックダイチェンジ)と呼び、交換装置のことをQDC装置と呼びます。

プレス機から取り出した後、ダイホルダーの上型を反転させて、開いた状態にしてから、ダイホルダーに組み込まれている金型を交換しますので、作業は大変安全に行うことが出来ます。しかし、ダイホルダーは大きい為、ダイホルダー交換装置は大掛かりなものになり、はずされたダイホルダーを保管するためには、広い場所の確保が必要となります。